座102とは
町の豆腐屋コミュニティ
町の豆腐屋を中心に結成した、日本の新たなフードカルチャーを生み出すための取り組みを行うプロジェクトチームです。テーマは「大豆在来種」
日本各地、その土地で、その場に住む人にのみ受け継がれてきた歴史ある大豆の在来種を用いて、様々なことに挑戦します。助け合い、伝え合う
おいしいものを皆さんに届けると共に、大豆農家のがんばり、町の豆腐屋のこだわりを味わってもらえる場を提供していきます。食の安心について考える
私たちは大きな組織ではありません。その中で出来る限りの「食べる」ことの安心とはなんなのかを、1人1人が考えます。Project.001
茨城県在来種「あくと豆」&
滋賀県「権座」
茨城のあくと豆と滋賀の権座。この離れた土地で育った2つの大豆は、もともとは同じ1つの豆でした。
10年ほど前、おいしい豆腐を作るため、おいしい大豆を求めて座102メンバーの1人が農家を巡るなか、茨城の一軒の農家でひっそりと作られていたある大豆に出会います。甘みが強く香りが豊かなこの大豆を使って、みんなに食べてもらえる豆腐を作りたい、という強い想いをもって、大豆をわけてもらうことができました。
ただ、一軒の農家さんが育てている分ではとても豆腐にして提供できるほどの大豆を収穫することができません。そこで協力をしてくれたのは茨城の農事組合法人「宮崎協業」です。もらった大豆を種豆にして畑をつくり、豆腐屋がお客様に豆腐を提供できるくらいの量の大豆を収穫することができるようになりました。こうして1つの農家が大事に育てた茨城県のある1つの在来種が、まず日の目をあびることになります。
しかし2011年におきた東日本大震災によって、東日本側の農業は様々な見直しを余儀なくされ、順調だったその茨城県の在来種の生産も止めざるをえなくなってしまいます。
せっかくのこのおいしい大豆をなくしてしまうのはもったいない、という想いから座102メンバーは茨城県と気候が近い滋賀県に行き、大豆を作ってくれる農家を探し歩きました。そして出会ったのが、水郷の飛び地である権座で農耕文化を営む「権座・水郷を守り育てる会」です。
そうして西の湖上にある水田で、茨城県在来種を種豆に育てられた大豆・滋賀県「権座」が誕生しました。
またそればかりではなく、3年ほど前から震災の影響も落ち着いた宮崎協業では今度は権座を種豆にして、茨城県在来種「あくと豆」の生産が新たに始まりました。
どちらがかけても、きっと今食べ続けることはできなかった2つの兄弟豆を、座102は最初のプロジェクトテーマとして取り組んでいきます。